代表のメッセージ

自然環境保全京都府ネットワーク代表の決意

自然環境保全京都府ネットワークは、京都府に自然史博物館を設立するための機運を高めることを目的として、2017年から府内各地の自然環境保全に関わる市民団体が集まって活動している組織です。2017年から2019年までの3年間には、1)各地団体の交流会、2)近隣府県の博物館視察、3)京都府レッドデータブック勉強会、4)総会に併せた講演会開催を実施してきましたが、2020年と2021年は新型コロナウウィルスの蔓延により、近隣府県の博物館視察が中止となり、府内の活動もリモート会議システムの利用などの制約条件下での実施となりました。本ネットワーク発足以降に、京都府では2018年に京都府生物多様性地域戦略が策定され、生物多様性に関する情報集積の核となる「生物多様性センター(仮称)」が京都府立大学との協働で整備中です。また、指定希少野生生物・生息地等保全地区の指定を通じて、生息地の自然環境保全対策を進めています。

本ネットワークも「生物多様性センター(仮称)」が目指している生物多様性情報のプラットフォーム整備に向けて、動植物相調査や標本作成、情報のデジタル化などの協力ができる体制づくりを行なっています。京都府に自然史博物館が設立されるまでに、まだまだ長い年月が掛かることは確実と思われますが、それまでにも本ネットワークは、生物情報の蓄積や利用の仕組み作りや生物の生息地を保全継承するための地域活動をアシストする役割を担っていく所存です。

自然環境保全京都府ネットワーク代表 竹門康弘